幻のコシヒカリはここが違う!

2001年8月6日に掲載されていた新潟日報の記事を紹介します。

なぜうまい 新潟米 秘密わかった
三条市の食品研究・検査証明機関、県央研究所が、
おいしいご飯はうまみ成分が多く含まれている糠(ヌカ)の
層が、コメ中心部の胚乳部に霜降り牛肉のように深く入
り込んでいることが、大きな要素であることを突き止めた。
研究によると、糠層の状態は産地や気候によって違うことがわかった。
山間部の良質米といわれるコメほど、糠層が根を生やしたように胚乳部
に食い込んでいる。
また、糠層をつくっている袋も丈夫なことも電子顕微鏡
で証明された。
うまみの元であるアミノ酸が多く含まれている糠層が、精米後もコメの中
にとどまる
この構造がうまさの秘密としており、このことからコメによって
最適な精米歩合があると主張している。
またこのほか、でんぷん細胞内のでんぷん粒山地のコシヒカリの方が、
平場のコシヒカリより小さい
ことも明らかにした。でんぷん粒が小さいほど、
炊き上げたとき細胞膜を壊すことが少ない
ため、これもうまさの理由となっ
ている。
またご飯のおいしさは粘りや歯ざわりなど物理的要素が六割を占めること
から、食味計の数値だけでは表しきれないと、たんぱく質やでんぷん量を
計る成分検査の普及も訴えている。
平場米(左)は糠層(中央斜めの白い部分)が薄く、胚乳部(黒い部分)に侵入していない。
山地米(右)は糠層が厚く、胚乳(左下黒い部分)に侵入している。【350倍、県央研究所提供】

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平場米と山地米との比較
平場米
一般市場に出荷されている
大半のお米
山地米
こめこめ農場のお米
糠層 胚乳部にほとんど侵入していないために、
精米されると、うまみがほとんど消えてな
くなる。
胚乳部に深く侵入いるたため、精米後でもう
まみが残る。また糠層を作っている袋も丈夫。
でんぷん粒 大きいため、炊き上げたときに細胞膜を壊
す。
小さいため、炊き上げたときに細胞膜を壊さ
ない。
食味計 有利。 粘りや歯ざわりなどの物理的要素が反映さ
れず、山地米には不利。
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