農業に対する熱い思いや、そこに至るまでの道のり、
これから、農業で生きたいと思う人たちへの、熱いメッセージを綴る!

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目次

@サラリーマンの宿命?会社の裏切り
Aストレスが消えていく
B過疎を逆手に取れ
C田舎で子どもを育てる  ふるさとの食べ物を求めて、生まれた地に帰る
D田舎で子どもを育てる  服を汚す子は心は汚れない
E田舎で子どもを育てる  山の自然をふるさととして感じる日
F農業ほど自信を持ってできる職業は無い
G田舎暮らしを夢見る人達へのメッセージ
H私は自然の恵みを活かした生活を続けたい
I農業をして暮らしたい人を募集します
J農業暮らし募集の詳細
★田舎で子どもを育てる
    (1)ふるさとの食べ物を求めて、生まれた地に帰る
 今の時代って、進歩じゃなく、どうもその逆へ進んでいる気がしてなりません。
子供が良く食べている物は、ファーストフードのハンバーガーにコンビニ弁当、食卓にはカップラーメンや冷凍食品が賑わっている。おやつはもっぱらポテトチップ系。
 そして食べ物の季節感がないこと。野菜や魚の旬など全く知らない。何故なら金さえ払えばどんな時期だって食材は揃ってしまうから、それは仕方がない。
 我が家の隣地は現在アパートが建ってしまったが、10年ほどその土地を借りていた時期があり、母が畑を耕していた。夏にはおいしいイチゴがどっさり採れて、当時小さかった子供を、「イチゴ採りに行くよ!」と朝早く起こし、ざるにいっぱいのイチゴを抱えて、早速朝の食卓に並んでいた。なにもイチゴだけではない。そうめんの薬味がほしいと、畑からミョウガや浅葱を採ってきたり、珍しく魚の大物を釣ってきた時(今はもっぱら貰うだけだが)は、シソの実や葉をお刺身の褄に使える。もっともこれらは子供は食べようとしないが。
 10月〜11月初旬は柿が旬である。私は柿には目がない。山の田んぼの周辺に沢山の柿が実っており、その場で柿をもいでかじる。すごくおいしいのだが、残念なことに我が子は、そのもぎたてを食べようとしない。皮を剥いてひとくちサイズに切ってやると、かろうじて食べてくれるのだが。

 おやつがやたら無かった私の子供時代は、遊ぶ場所も山であり、食べる物も木になる実が手っ取り早い。時々よその畑のスイカやイチゴを盗んで叱られた事もあったが。 野イチゴ、胡桃、栗、アケビ、今でも時々懐かしく思い、時々口にしている。
 田舎で子供を育てると、どうなるかというと、最近は田舎も都会ほどではないにしても、お金を出して物を買う時代になり、最初に書いたようにコンビにやファーストフードが大流行である。 私は長男(3番目、1991年生まれ)を良く山へ連れて行く事があった。
この言葉も最近では過去形になっているようだが(-_-;)。
片手にゲームボーイを持ってついて来るのが気に入らないが、山へ着き、遊び始めると・・・と言うか、遊び方を知らない子には遊んで見せるのだが、いつのまにかゲームボーイという遊び道具はすっかり忘れてくれるのである。
10年以上も経過したが当時の保育園の卒園式で
 落ち葉や枯れ木を集めて、焚き火をする。用意したサツマイモを、濡らした新聞紙で包み、更にホイルで包む。そして火の中に入れる。子供にはその炎がすごく和んでいるかのように思える。そして待ちに待ったおいもをハフハウとほうばる。そのような醍醐味を子供ながらに経験済みだ。よく「お父さん焚き火をしに行こうよ」と言われている(これも今では過去形のようだが・・・)。
 今の子供達は家庭の味、またはおふくろの味と言うものが、わからないまま大人になっていくのではないだろうか。そうなるとますます、生まれた地を懐かしく思わないだろう。
 私もかつて東京暮らしを経験したが、生まれた地に戻って来たのは、やはりおふくろの味が恋しくなった。また子供の頃遊んだところが懐かしかった。それが大きな原因のひとつであったと思う。
もうひとつの自画像

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こめこめ農場 丸山俊夫

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